2013-08-09

Macでレトロゲームの録画 セガサターン編

以前ちょっとだけレトロゲームの録画するのでMacにいろいろつなげていたが、部屋の模様替えの際にXbox360だけしか録画出来ないようにしてしまったので配線を忘れてしまいました。

今はYouTubeやニコニコ動画への投稿も盛んに行われているため、キャプチャ機器はお手軽かつ高画質で記録出来る物が多々ありますが、買うお金もないので今手元にあるものでなんとかしたいと思います。

まずは今所有している機器を書き出してみます。
・Apple MacPro(初代)
内蔵HDDと外付けを増設してあり、内蔵は250GB×1(システム)、500GB×1(拡張)500GB×2でRAID0(録画用)で構成。
外付けはeSATAで外付けRAIDハードディスク(2TB)を装備。

無圧縮のビデオファイルだとHDDとPCIeの転送速度によりHD720pで限界ですが、Apple ProRes422(HQ)なら高画質を維持しつつコマ落ちせずに録画が可能。

・BlackMagic Intensity Pro
PCI Express接続のHDキャプチャボード。
コンポジット、コンポーネント、HDMI、アナログオーディオ端子装備。
アナログからHDまで幅広く対応していますが、初心者向けではないので扱うのにちょっと大変だが重宝しています。
S端子入力は付いていないが、自作でケーブルを作成すればキャプチャが可能。
DVI-DはHDMIと互換があるのでコネクタの変換機があればHDMIからキャプチャ可能。

・HDMI Splitter 1:2
HDMI規格の映像信号を分配する機器です。
Xbox360のシューティングは大抵リプレイ保存が出来ますが、出来ないゲームではプレイしつつ同時に録画しなくてはならないため必要になります。
この機器は1入力2分配用です。4分配もあるけど家庭じゃ必要ないし。
が、現在電源が故障中で使用できず。

・マイコンソフト XRGB-3
アップスキャンコンバータです。
コンポジット・S映像・コンポーネント映像・アナログRGBをDVI-DまたはアナログRGBに変換してくれる便利な機器。
RGB21ピン入力に対応しており、RGB信号の垂直・水平同期信号を分離してくれるので、アーケード基板の映像をPCモニタに出力してプレイする際に役に立ちます。
画像調整機能も豊富で、画像を調整しても遅延は体感出来るレベルではないのでシューティングゲームでも使えます。

・IO-DATA TVC-D4
PCのアナログRGB信号をD1~D4映像へ変換してくれるダウンスキャンコンバータです。
入力はD-Sub15ピンのみで、出力はコンポジット・S端子・D端子の3つです。
映像を変換するのみで音声の入出力はありません。
DreamcastでVGA対応ゲームの映像をTVに映す際に利用したりします。
こちらも変換での遅延は体感出来ないレベルですのでシューティングゲームもプレイ可能です。
この製品はかなり前に生産終了しており現在は中古でしか入手出来ませんが、程度の良い物をネットで手に入れました。

・マイコンソフト XVI-2
マイコンソフトのコンポジット・S映像・コンポーネント(D端子)の映像を分配する装置です。
映像の信号変換機能はありませんのでコンポジット映像をコンポーネント映像等へ変換は出来ません。
入力がコンポジットならコンポジットのまま映像を最大4つに分配してくれます。
これも体感出来る映像遅延は感じられません。

・セガ セガサターン
 


白いバージョンです。
灰色の初代サターンと中身は同じだと思いますが、BIOSが1.00から1.01になっています。
その影響なのか、バーチャファイター2をプレイすると灰色と白のサターンでは白のサターンの方が処理が早いという体験をしたことがあります。
プレステと同様にクソゲーも沢山ありましたが、良いゲームも沢山ありとても良い時代でした。

アーケードではサターン互換基盤のST-VというマザーボードとカートリッジROMとのセットでプレイ出来るゲームがありました。
蒼穹紅蓮隊やレイディアントシルバーガンが対応しています。

映像は標準でコンポジット端子からの出力ですが、S端子出力とRGB出力にも対応しています。
RGB出力は純正のケーブルがあり現在入手困難ですが、作りに問題があってまともに使えないシロモノらしいです。
自作でRGBケーブル作っても良いのですが同期信号の分離回路を作る必要があり、めんどくさいのでやってません。

中古で買い直した為、現在はコンポジット出力しかできません。

・セガ Dreamcast と 純正VGAボックス
 

セガの最後のゲーム機です。
GD-ROMという特殊な光学メディアを利用しており、当時はCD−ROMが最大700MBの容量だったのに対し、GD-ROMは1GBという容量を記録出来るメディアでした。
現在はGD-ROMドライブとメディアは生産出来ませんのでGD-ROMドライブは貴重な存在です。
また、初期のDreamcastはMIL-CDという規格に対応している機種があり、これによりGD-ROM規格の光学メディア以外でのDreamcast用ゲームが起動可能です。
その為、海外では今でも数年に1本ですがシューティングゲームが発売されたりします。
MIL-CD対応機は需要が無い又は海賊版ゲーム対策なのか、数が少なく入手困難です。

アーケードでは互換性のあるNAOMIという機器でGD-ROMとHDDでのゲームがありました。式神の城Ⅱ、ボーダーダウン、カラスなどがNAOMI対応のゲームでした。
互換があるため、Dreamcastに移植されたNAOMI対応のゲームは移植度は他機種よりもかなり良かったです。

標準はコンポジット出力ですが、S端子とVGA出力が可能です。
VGA出力は本体の改造でも可能ですが、純正のVGAボックスを使えば簡単にVGA出力が可能になります。640×480・31kHzに対応しているD-sub15ピン入力があるPCモニタなら映像を映すことが可能です。
非純正品も多数あり過去に持っていましたが、音声にノイズが乗ったりとあまり良い作りでは無かったのでプレミアついて高かったですが純正品を入手し所有しています。
VGA出力はVGA出力対応のゲームでしか使用出来ません。

他にもいろいろ映像関係の機器を持っていますが、先ほど書いた機器だけ(HDMIスプリッタは故障中なのでつかえません)で何とか録画出来るようにしたいと思います。



セガサターンのコンポジット出力を録画する
セガサターンのゲームはリプレイ記録が出来ませんのでリアルタイム録画を目的に接続していきます。

Macへの映像取り込み方法を決める
まず、Macへ映像を取り込む際にどの規格で取り込むか決めます。
Intensityで対応しているものではHDMI(DVI-D)が一番良いのですが、HDMIスプリッタが使えないので今回は無し。
次に良いのがコンポーネント端子からの入力になります。ということでコンポーネント映像を取り込むことに決定。
入力・・・映像:コンポーネント(RCA端子)、音声:ステレオ(RCA端子)

セガサターンの映像出力を変換する その1
サターンのコンポジット映像を変換する方法を考えます。
コンポジット映像をコンポーネント映像へ変換するにはXRGB-3を利用します。
音声もXRGB-3経由で出力します。
映像の調整は映像機器により変わりますので一概には言えませんが、レトロゲームの映像は録画すると暗くなりがちなのでブライトネスは高め、コンポジットの映像信号なのでシャープネスも高めにした方が録画時の映像が見やすくなります。
解像度は640×480ドットにします。元はNTSC規格の映像信号なのでこれで充分です。
ここでの注意は音声出力がミニピンジャックしかないので
ステレオミニピンジャック<=>RCA端子(赤・白)のケーブルが必要になる事です。
  • 入力・・・セガサターン専用コンポジットケーブル(RCA端子)
  • 出力・・・映像:VGA(D-sub15pin)、音声:スレテオ(フォーン端子)
  • ※フォーン端子はステレオミニピンジャックと呼ばれているものを用意

セガサターンの映像出力を変換する その2
XRGB-3からのVGA信号をコンポーネント信号へ変換するためにTVC-D4へ接続します。
音声入力は付いていませんのでXRGB-3から出力される音声信号は次に接続するXVI-2の入力へ接続します。。
TVC-D4では出力は480i(D1)にします。この機器はコンポーネント映像はD1〜D4まで対応していますが、D3・D4だと映像サイズが16:9になってしまうので使えません。
D2だと480pで出力されますが、Intensityで対応していないので映像信号を受け付けません。

TVC-D4の設定をいったんオールリセットして工場出荷時状態にします。
画質調整は手動画面調整の値とフリッカーの値を低めにすると画面のちらつきが抑えられます。それ以外の値は工場出荷時の設定のままにしておいて、XRGB側で調整するようにします。
映像のサイズ(拡大)はお好みで調整して構いませんが、初期のままだと録画されても小さいままの為、編集素材としてはあまり好ましくないので液晶TVにめいっぱい表示されるよう比率を維持しつつ拡大しておきます。

この時点でレトロゲームの荒い画質もHD液晶TVで充分プレイ可能な画質に向上しているハズです。
  • 入力・・・VGA(D-sub15ピン)、音声:無し
  • 出力・・・コンポーネント(D端子)、音声:無し

映像と音声信号を分配する
液晶TVとMacへ映像を分配してリアルタイム録画を可能にします。
映像の分配はXVI-2を利用します。
この機器は先にも書きましたが画質向上の機能は一切ありません。単純に映像信号を分配するだけです。
TVC-D4から出力された映像信号とXRGB-3から出力された音声信号を入力側へ接続します。
分配するだけなので出力側も同じ信号の端子を接続します。
Intensityへ接続する際にはD端子<=>コンポーネント(RCA)のケーブルが必要です。
  • 入力・・・映像:コンポーネント(D端子)、音声:スレテオ(RCA)
  • 出力1(液晶TV)・・・映像:コンポーネント(D端子)、音声:ステレオ(RCA)
  • 出力2(Mac)・・・映像:コンポーネント(RCA)、音声:ステレオ(RCA)

分配した映像をIntensityへ接続
最後にMacに取り付けたIntensityへ映像を入力します。
XVI-2から出力したコンポーネント映像信号をコンポーネント端子(RCA)で接続します。
音声はそのまま入力側へ接続。
D端子はほぼ日本国内でしか使われておらず、海外ではコンポーネント信号に使われる端子はRCA端子が一般的です。
Intensityのメーカーは海外の為コンポーネント入出力もRCA端子しかありませんので注意が必要です。

D端子はコンポーネント端子を小型化したものなので特別な信号変換回路を必要としませんが、D端子<=>コンポーネント端子の端子変換ショートケーブル自体がほとんど流通しておらず、大手電気店でもみたことはありません。
ケーブル専門ショップかAV機器専門店でしか入手できないようです。
端子変換だけで済むので端子と結線図さえあれば自作も可能です。

電気店では変換ショートケーブルは扱っていないため、ロングタイプのD端子<=>コンポーネント端子を探す必要があります。
大手電気店で映像ケーブルを豊富に扱う店ならば見つかるかもしれません。
入力・・・映像:コンポーネント(RCA)、音声:ステレオ(RCA)


文章だけで書くとよくわからないので図も作ってみました。
クリックで拡大表示します

この接続方法で映像変換をしたもので実際にプレイしてみましたが、プレイに支障がでるような遅延は感じられませんでした。

実際に録画してそれを再生している画像はこちらです。

「バトルガレッガ」を録画用に映しました。
ゲーム自体が暗めのゲームなので余計に暗く感じます。


こちらは同じ映像をQuickTimeでデインターレース表示にしたものです。
全体的にぼやけたような画面になりますが、インターレース特有の横方向のシマシマは無くなりさらに見やすくなります。


次は「ガンバード」をQuickTime7での録画開始前に表示されている映像をキャプチャした物です。
設定は全く同じにしてあります。

どちらの画面も映像を見やすくするのを優先している為、Y/C分離をコンバーターで利用しているので映像が見やすくなりましたが、色が犠牲になってしまいちょっと色が暗くくすんだ感じになってしまいました。

コンポジット映像をここまで良くできれば素人には上出来だと思います。

次はドリームキャストのVGA出力をキャプチャする方法を書きたいと思います。

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