2014-12-08

Linux Mint 17.1へのアップグレードはアップデートマネージャから行うのは危険

先日、アップデートマネージャ経由でLinux Mintを17から17.1へアップグレード出来るようになりました。
クリーンインストールによるアップグレードを推奨しているのに何故上書きアップグレードの方法を提供するのかイマイチ理解できませんが、とりあえず初めてなのでやってみました。

結果は…
サウンドデバイスが認識しなくなりました。どうやっても直りません。
また、パネルの設定が壊れてしまい元に戻らなくなってしまいました。

テーマのカスタマイズで追加パッケージをインストールしていたのですが、アップグレードにより設定が重複してパッケージのアップグレードが出来ないものがいくつかあり。

一番大変だったのがカーネルを3.13から3.16へアップグレードしたことにより、CPUがちゃんと認識しているにも関わらず初代Mac Proに乗っているデュアルコアXeon2基のうち、1基が全く使われなくなってしまいました。
カーネルの設定を念の為確認しSMPとHTは有効になっていましたし、lscpuコマンドでもちゃんと識別できています。がそれでもダメでした。
カーネルを戻すとCPUの問題は解決しました…


結局パネルとサウンドデバイスだけはあちこち調べてもダメだったので諦めてクリーンインストールしなおしに。

クリーンインストールしたことによりソフトウェアRAIDの設定が消えてしまうので、念の為データをバックアップしておいたのですが、RAIDに使用していたHDDはインストール時に全くいじらずOSインストール後にmdadmの設定を行っただけで元通りに使えるようになりました。

同じようなトラブルが出るとは思えませんが、仮想環境で上書きアップグレードを試してみてから実機で実行するかを検討すればよかったです。


まあ、Windows8のように数GBもあるアップデートをいっきに行ったら更新に失敗し元に戻しています…、とかで時間を取られるような事はLinuxでは起きませんがEFIの設定をしたり日本語環境整えたりでそこそこめんどくさい。
リポジトリのデータ転送速度が遅いのでダウンロードに時間かかるし。

やっぱりLinux Mintはクリーンインストールによるアップグレード推奨です。
上書きアップデートは実行前にも正常に動作しなくなるかもしれませんよ〜
っていう警告文が出ますので再インストールをすることを覚悟して実行しましょう。


17.1を使ってみた感想
仮想環境と実機両方でLinux Mint17.1にアップグレードし使ってみた感想としては、テーマの設定が増えていたのでいろんな色に簡単に変更できるようになったのが助かりました。以前は後からパッケージを追加しないとMintカラー以外に変えられるパターンが少なかったので。

言語設定はボタンひとつでIMをインストール出来るようになったのですが、fcitxがデフォルトで中国語用のパッケージをインストールしてしまうのがちょっと残念。
また、余計にパッケージを追加してしまうので最低限必要なものだけに絞ってインストールしてほしかったです。

カーネルのアップデート画面も結構変わりましたが以前よりも使いやすくなったのかと言われると ? となるくらいの変更です。
選択してボタンひとつでカーネルのパッケージをインストールしてくれるのは以前と変わりません。

ログイン画面も背景が色々な写真や画像に変わる仕様になりましたが、綺麗になった反面ちょっと動作が重くなった気がします。
(設定を変えれば固定に出来るはずです。)

コントロールパネルもcompizが初期インストールされたことにより設定ツールが使えるようになった以外特に変化なし。

アップグレードの手間を考えると無理にアップグレードする必要もないんじゃないかな?
っていう感想です。
裏で色々稼働しているアプリケーションのバージョンは上がりますが、デスクトップアプリケーションはそれほどバージョン上がったものはありませんし。

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