2015-02-04

Void Linuxで日本語入力① Anthyをコンパイルしてみる。

Void Linuxで日本語入力が出来るようにしたい…
いまのところインプットメソッドはibusとfcitxがパッケージリストにありますが、かな漢字変換エンジンがないので日本語入力は出来ません。
また、変換エンジン用のモジュールも無いようなので結局自力でソースコードからコンパイルしないと日本語入力をするにはたぶん使えません。

無いものはソースコードを入手して自力でコンパイルするしかないので出来るかわからないがとりあえずチャレンジ。

変換精度は全然ダメですが、一番簡単そうなのがAnthyみたいなのでAnthyのソースコードを入手してコンパイルしてみます。

今回は一般ユーザーメインで作業します。

まずコンパイルに必要なmakeとgccをインストールします。
$ su -
PASSWORD

# xbps-install -S make gcc

# exit

次はAnthyのソースコードを入手。
http://sourceforge.jp/projects/anthy/
から入手。バージョンは9100hを利用します。

ダウンロードしたらソースコードを解凍・展開。
$ tar xvf anthy-9100h.tar.gz

展開したディレクトリに移動。
$ cd anthy-9100h

※2015/02/04 追記
ライブラリファイルや設定ファイルが分散してしまうので./configureのオプションを追加。
configureを実行
$ ./configure --prefix=/usr
$ ./configure --prefix=/usr --sysconfdir=/etc --libdir=/usr/lib

makeを実行
$ make

インストール
$ su
PASSWORD

# make install

# exit

ここまででエラーで停止しなかったのでたぶんコンパイルされているハズ。
anthy-agent
anthy-dic-tool
anthy-morphological-analyzer
の3つが/usr/binにインストールされ、ライブラリファイルが/usr/libにインストールされました。

ライブラリのインストール先/usr/local/libは他のディストリビューションでは/etc/ld.so.confにパスを書いてldconfigを実行しなくてはならないらしいです。
Void Linuxだとそのファイルは/etc/ld.so.conf.d/ ディレクトリ内のファイルを読み込むようになっているので該当ディレクトリを調べてみると、/usr/local/libのパスが書かれたファイルusr_local.confというファイルがあるので問題無さそう。
管理者権限でldconfigを実行しておく。
$ su -
PASSWORD

# ldconfig

# exit

コマンド実行後に一応ldconfigに-pオプションを付けて実行してみる。
$ ldconfig -p | grep libanthy
    libanthyinput.so.0 (libc6,x86-64) => /usr/lib/libanthyinput.so.0
    libanthyinput.so (libc6,x86-64) => /usr/lib/libanthyinput.so
    libanthydic.so.0 (libc6,x86-64) => /usr/lib/libanthydic.so.0
    libanthydic.so (libc6,x86-64) => /usr/lib/libanthydic.so
    libanthy.so.0 (libc6,x86-64) => /usr/lib/libanthy.so.0
    libanthy.so (libc6,x86-64) => /usr/lib/libanthy.so

と出力されたので問題ないっぽい。
※2015/02/06 追記
ライブラリが追加・削除された場合はldconfigコマンドでライブラリのリンク?の更新をしないといけないらしい。XBPSパッケージをインストールするとこれを自動でやってくれているようです。

とりあえずコンパイルとインストールは出来たのですが、これだけでは日本語入力は出来ません。

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