2016-03-24

Linux:Xfce4(xfwm4)用のウインドウテーマ作成(2)

前回の続き。

今回はthemercファイルを編集したいと思います。
前回書きましたが、設定がされていない空のファイルさえあれば問題無いですが、xfwm4のデフォルト設定が自作したウインドウテーマに合わない時や、作ったテーマには必ずこの設定をしたいという時に編集します。
themercはウインドウの表示以外にウインドウの操作などの設定も可能ですが、今回はウインドウテーマ(見た目)の編集なのでウインドウ操作やコンポジットに関する設定は行いません。



title_font=[フォント名] [フォントサイズ]タイトルバーに表示される文字のフォントを指定します。
設定値にはフォントファミリかフォント名を指定します。
フォント名にはフォントの修飾も指定できます。指定する際はスペースで間を開けてください。
フォントサイズはフォント名の後ろをスペースで間を開けて数値を設定して下さい。
例)title_font=Sans Bold 9



title_alignment=[left | center | right]
タイトル文字の位置を設定します。


title_vertical_offset_active=[int]
title_vertical_offset_inactive=[int]

タイトル文字の縦位置を指定したピクセル数だけ移動します。
正の値は下方向、負の値は上方向に移動します。


title_horizontal_offset=[int]
この設定はtitle_alignmentをleftかrightにしないと効果がありません。
タイトル文字を右端または左端から指定したピクセル数だけ移動します。


title_shadow_active=[true | false]
title_shadow_inactive=[true | false]

タイトル文字に影を付けるか設定します。


full_width_title=[true | false ]
タイトル文字の背景(title-3画像)を幅一杯に描画するか設定します。
falseの場合はタイトルの文字数に合わせた幅だけ描画されます。

有効(true)

無効(false)



button_layout=
タイトルバーに表示するボタンと配置を設定します。
特定のアルファベットとパイプ文字で表示と配置を指定します。
  • O(menu)
  • T(stick)
  • S(shade)
  • H(hide)
  • M(maximize)
  • C(close)
  • |(title)


上のタイトルバーを例にすると、
button_layout=O|SHMC
となります。
この設定をthemercに記述するとXfce4のウインドウマネージャ設定ツールでタイトルバーボタンの配置設定項目が無効化され操作できなくなります。


button_spacing=[int]
タイトルバーに表示するボタン同士の間隔を調整します。
ウインドウの端との間隔は後述するbutton_offsetで調整するためbutton_spacingの設定では変化しません。

button_spacing=0

button_spacing=7


button_offset=[int]
タイトルバーに表示するボタンの左端・右端からの間隔を調整します。

button_offset=0

button_offset=7
この設定はウインドウが最大化されると無効になります。


mazimized_offset=[int]
ウインドウが最大化された際のウインドウ端とタイトルバーボタンの間隔を調整します。
ウインドウ最大化時はbutton_offsetの値が無効になるのでここで同じ値を設定することをおすすめします。


borderless_maximize=[true | false]
ウインドウを最大化させた際にウインドウのボーダーを描画するか設定します。



これでウインドウフレームは完成です。
ウインドウフレームの画像作成はGIMPで作成しましたが、GIMPの使い方の方が難しいくらいでした。
興味ある方はこれを参考にぜひやってみてください。

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