2013-08-21

セガサターン クロス探偵物語 〜もつれた7つのラビリンス〜

1998年にセガサターンで発売されたアドベンチャーゲームです。

T-36401G
ジャンル:アドベンチャー
プレイ人数:1人
CD-ROM2枚
メモリーバックアップ(パワーメモリー対応)


黒須剣は、母親を早くに亡くし父親と2人暮らしをしていたが、その父も小学生の時に交通事故で帰らぬ人となっていた。
数年後、高校を卒業した剣は亡き父の墓参りに訪れた際、美樹夏子と名乗る一人の女性に出会う。そして、そこで彼女の口から父親の死は、交通事故のように見せかけた殺人であったと示唆される。実は剣自身も父に残された保険金が2億と大金であったことから、密かに父の死に疑問を抱いていた。
剣は父の死の謎を抱えつつも、父の正義を守る意思を継いで探偵になる為に、名探偵と噂高い冴木達彦に弟子入りしようと冴木探偵事務所を訪れる。(Wikipediaより)

アドベンチャーはギャルゲー(というかPC18禁ゲームの移植)が大量に発売される中、セガサターンで神宮寺三郎シリーズのような硬派なストーリーのアドベンチャー、「クロス探偵物語」が発売されました。

発売前では、アドベンチャーゲームにもかかわらずセガサターン専門誌ではそこそこのページ数を使ってゲーム紹介されていた記憶があります。その宣伝ではゲームの記憶媒体が光学ディスクになってからよく話題になる読み込み時間がこのゲームでは「マッハシーク」という技術を使い"無い"という宣伝(正確には読み込みによる待ち時間が無い)がされていました。
まあ、ディスクからの読み込みを最小にし、先読みをさせただけなんでしょうが。
実際にプレイしてみると宣伝文句通りに読み込みによる待ち時間がほぼない為、ストレス無くゲームをプレイ出来ます。


捜査中は選択肢とポインタによる画面内の捜索がメイン
基本操作は選択肢による対象者への聞き込みとポインタによる画面内の箇所を指定することによる捜索がメインとなります。
特定の箇所では単語を回答させる場面があったりとシステム的にはオーソドックスで目新しいところはありません。

ストーリーはそこそこ良いのですが特別良いというわけではないよくある展開で進行し、ゲームとしては犯人が仕掛けたトリックを解いていくことでストーリーを進めていくことになります。
トリック自体も簡単なものが多く解けないということがないのでサクサク進めるのですが、当時プレイした自分はストーリーのボリュームは良かったのですが簡単すぎる為にゲームとしての面白さが半減しちょっと残念だったなと思いました。

ストーリーとゲーム性は普通ですが、登場するキャラクターが個性的で特徴があるためそこそこプレーヤーの記憶に残るゲームとなっています。
全体的に関西系のノリで会話が続くので好みが分かれるかもしれません。
また、ストーリー内で張った伏線がエンディングまでに全て回収されていない為、続編を希望・期待するユーザーがそれなりにいましたが・・・

ポリゴンを多用した3Dモデリングのゲームが大量に発売される中、このジャンルではそこそこの評価をされており続編を希望するユーザーが多かったのですが続編が発売されることはありませんでした。(続編の話は実際に何かの媒体で公表はしていました)


ゲームの記録メディアがCD-ROMになったあたりから2Dアドベンチャーは既に人気がなくなってしまい、PCから移植されたミストが発売されると3Dアドベンチャーゲームが大量に作られ紙芝居ゲームと揶揄されるこのタイプのゲームは以降、携帯ゲーム機での発売がメインになってしまい据え置き機ではギャルゲーとエロゲー移植くらいしか発売されなくなりました。

CGムービー多用でゲームがゲームじゃなくなっていったのもこのあたりからだったような気がします。

オープニングムービーです。
テーマ曲はピチカート・ファイヴだったのですが、これによりゲームに興味を持つような人が増えることはありませんでした。(たぶん)


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