セガサターンで1997年に発売された家庭用オリジナルシューティングゲームです。
T-1811G
ジャンル:シューティング
プレイ人数:1人
メモリーバックアップ(パワーメモリー対応)
PCの1作目から各家庭用ゲーム機やアーケードにもリリースされた伝統あるシューティングゲームの5作目となります。
1作目・2作目は全方位シューティング、3作目・4作目は2D横スクロールシューティングで、5作目は当時ポリゴンがゲームで流行していたこともあり、3Dモデリングを使用した横スクロールシューティングとして発売されました。
個人的には家庭用オリジナルシューティングでは一番と思える完成度のゲームです。
プレイ開始すると最初の3ステージの進行順は選択制になっており、過去シリーズを踏襲したものとなっています。順番を変えると多少難易度が上昇しますが、その分得点が高くなるという事はないです。(たぶん)
自機は初期で2つの武器を装備しており、プレイ中にアイテムを取得することで最大で5種類のショットを使い分けステージを進んで行くとこになります。
アイテム取得により追加される武器は、使用中ミスをすると次にアイテムを取得するまで使えなくなりますが、初期の2つのショットは使用中ミスしても使えなくなることはありません。
ツインショットは前方に2発弾を撃つ |
最初から装備しているショットです。前方に2発同時に撃つショットで直線に飛んでいきます。威力はそこそこ。
バックショットは後方2発、前方1発の弾を撃つ |
最初から装備しているショットです。後方に2発、前方に1発弾を撃ちます。
後方からくる敵に有効です。威力はそこそこ。
ウェーブは前方に貫通力のある広範囲レーザーを撃つ |
前方に貫通性能のある広範囲レーザーを射出します。貫通力・前方にそこそこひろい範囲を攻撃するため、他のショットよりも威力は弱いので固い敵に当ててもなかなか倒せません。障害物に隠れて他のショットでは倒せない敵がいる場合に有効です。
フリーレンジは任意方向に攻撃が可能 |
パッド入力の反対方向へ照準が向く全方位攻撃が可能なショットです。
緑の枠で表示される範囲に敵を捕らえると捕らえている間はレーザーを照射し続けます。
また、距離が近いほど威力が大きくなり使い方によってはボスを瞬殺するほどの威力があります。
ハンターは画面内の敵に追尾するショット |
前作から引き継いだ強力なショットです。画面内の当たり判定がある敵に対し追尾するショットです。
ショットは前方に射出しますが、追尾するため後方の敵にも有効です。
ショットのスピードも速く全方位に有効な為、ツインショットに比べると威力は少し落ちますが、雑魚敵はほぼ一発で倒せる威力があるのでこのショットの有無でステージ進行の難易度が大きく変わってきます。
ちなみにショットは後半面でパワーアップします。
過去シリーズをプレイしているとちょっと嬉しいショットだったり。
ショット以外ではクローと呼ばれるオプションを最大3つ装備する事が出来ます。
これはそのままでは自機の周りを回転し弾を防ぐバリアの役目をし装備しているショットと同じ性能の弾を撃ってくれます。(ウェーブを除く)
このクローを装備しているときに限りオーバーウェポンという各装備の威力を強化した攻撃を行う事ができるようになります。
オーバーウェポンはクローのエネルギーを使用して強力な攻撃を出すことが可能になるため、使用時間はクローの装備数と比例しクローが赤く小さい状態では使用できません。
クローが赤い状態では弾避けのバリアとしての効果がなくなり、敵弾と接触するとクローが消失してしまいますが、時間と共にエネルギーが回復していき元の状態に戻ります。
クローを装備するアイテムを取得することでもエネルギーの回復が可能です。
それ以外のアイテムはシールドアイテムと1アップアイテムがあります。
シールドはアイテムを取得すると3発まで耐えることが出来るシールドを自機全体に展開します(自機の周りに光っている弾がまわるエフェクトが付きます)。同アイテム取得で回復が可能ですが重ねて取得しても最大数は3発以上増えることはありません。
1アップアイテムは取得すれば自機が1機増えますが、大抵は簡単に取れないような場面に配置されています。
ゲーム全体の内容としてはスピード感のあるものとなっており、ゲーム製作側もそれを意識してかハイテンポボーナスという得点システムを採用しています。
ハイテンポボーナスは特定の敵にだけ表示されるマークの付いた敵を、当たり判定が出てから倒すまでの経過時間で得点倍率が変わるというシステムです。
基本それなりの耐久力を持つ敵とボスにマークが付いており、家庭用機専用で開発したシューティングではめずらしくスコアアタック要素を持ったシューティングゲームになっています。
難易度に関しては・・・ 家庭用オリジナルにしては比較的高めです。というか、ノーマルレベルで1クレジットクリアしたことありません。最終ボスまでは到達できるんですけどねぇ。
難易度高めと思った個人的理由を述べると、
・ゲームスピードが速い。
テンポがはやいので敵の出現位置を覚え速攻撃破が出来ないとすぐに敵に囲まれてしまいます。
・画面奧から出現する敵も多いので敵出現と当たり判定が出るまでのラグがある。
敵を囲む四角が当たり判定出現の合図 |
・特定の武器を持っていないと難易度が急上昇する場面が多い。
ボス戦はフリーレンジでの接近による速攻撃破が基本 |
ボス戦はハイテンポボーナスがある為かフリーレンジでの速攻撃破が基本になっているので、フリーレンジを持っていないとほぼ長期戦になるのでミスする確率が上昇。
初心者にはつらいです。
・ボスの攻撃が初見で見切れないものが多い。
当時(今でも)大苦戦のGuardian‘s Knight戦。攻撃速すぎ。 |
・敵の弾が見づらい。
チョロ弾でうっかりミスも・・・ |
背景が高速で後方へ流れている中で小さい弾がチョロッと飛んでいると見逃していつの間にか被弾していることがあります。また、弾の色が見づらい。
と、すぐに思いつく理由を挙げてみました。
けれど、これがこのゲームをダメにしているとは全然思いませんし、過去シリーズをプレイしていればシリーズを継承しているからこうなんだと思わせる部分もあり個人的には気に入っていたりします。
ゲーム性・演出・音楽の全てがマッチした家庭用シューティングの傑作ではないかと自分は思います。
当時自分はメガドライブのⅣを好んでプレイしてたこともあり、Ⅴが出ることは嬉しかったのですが、シリーズものをゲーム機の高性能化により流行でポリゴンゲーにするとクソゲーになる確率が高くなるというどうしようもないクソゲー乱発数打ちゃ当たる時代だったため、出来に不安でしたが発売日に買ってプレイしたら一瞬でその不安はなくなりました。
処理能力の限界による荒いポリゴンによりキャラの視認性が下がってしまい、当たり判定がわかりづらく難易度が高くなってしまったことはちょっと残念でしたが、それを忘れるくらいの良作。
評価がされにくいシューティングゲームというジャンルでありながら、ゲーム雑誌でのユーザーランキングでしばらく上位にランクしていた事もあり、シューティングをプレイしないユーザーからも注目されていたと思われるめずらしいゲームでした。
今プレイしてもかなり楽しいです。やっぱりクリア出来ませんでしたが・・・
とりあえず3面までのお試しプレイ動画。
おまけ
過去に録画したⅥの動画。
製作での各種問題によりクソゲーに成り果てた悲しいシリーズ最新作。
サンダーフォースファンの中ではⅥは存在しなかった事になっています・・・
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