2013-12-20

Razer Tournament Editionを分解してみた

ずーっと前に購入してすぐに左アナログレバーが下に入力されっぱなしになってしまい使い物にならなかった、Razer Tournament Editionを分解して修理できるのか確認してみました。

結構いい値段したし、ABXYボタンがマイクロスイッチを使っていて低ストロークでONするし、ボタンのリマップ機能も便利なので直せるなら直したい。

これがそのコントローラです。
まず裏返してネジ穴を見つけます。

写真の赤丸の部分にゴムが付いていてネジを隠してあります。精密ドライバーのマイナスなどでこじって取り外します。ゴムは接着剤を使用していませんので元に戻すときはそのままはめ込むだけでOKです。
ゴムには番号が書いてあり、写真左上から1番、その右が2番というように左側が奇数番号、右側が偶数番号となっていますので戻す際に参考にして下さい。

ネジを外して裏カバーを外します。
トリガーボタンが引っかかるので上にスライドさせながらトリガーに引っかからないよう外します。

基板はこんな感じです。結構半田の熱での変色跡が基板に見られます。
基板は表カバーに2カ所でネジ止めされていますので、ネジを外します。

写真の上の穴にネジが付いています。
次にLBとRBボタンを外します。
写真の基板沿いに付いているポッチにLBとRBが付いていますので引っこ抜きます。
最後にLBとRBのスイッチが付いている基板をそれぞれ引き抜いて下さい。
本体基板と配線でつながっていますが、短いので注意。

アナログスティックを指で押しながら基板を浮かせ、最後にバイブレーションモーターを外せば基板剥き出し状態になります。

さて、肝心のアナログスティックはどういうものなんでしょう?
事前にネットで調べず開けたのでどういうものか知りません。
上と左に付いている黄色い部分と押し込みボタンがセットになった部品のようです。
まあ、予想してはいましたが可変抵抗を使ったものでした。
この状態で実際にどんな入力になっているか、Macの仮想環境にインストールしたWindows8に接続してみました。
ドライバはWindows8標準でインストールされているXbox360コントローラのドライバを使用しますので、接続してドライバインストールが完了すればそのまま利用できます。

プロパティを開いてテスト画面で感度を見たのですが・・・
やっぱりY軸が下方向(マイナス方向)に入りっぱなしになります。
気まぐれでセンターに来るのですが、ちょっとレバーをいじるとすぐに下に入りっぱなしになります。

可変抵抗じゃ、交換しないと直りそうにありません。
気休めで接点洗浄材を中に吹き付けてしばらくレバーをグリグリしてみたのですが改善はされませんでした。
一応純正コントローラーは同型のアナログスティック用の可変抵抗だけを入手できるので交換すれば直るらしいのですが、このコントローラーはレバーの重さ(傾きの限界値)を調整する機能があるので純正部品ではどうにもなりません。


まあ、純正コントローラも当たり外れあり、同じように特定方向に入力されっぱなしになる不具合ありますし、コントローラは消耗品ですので今回は修理断念し諦めることにしました。

基板乗っ取りでアーケードスティックを自作するという最終手段もあるのですが、既製品で満足いくものを持っているので、わざわざ自作する気も起きませんし、アナログ入力を無反応にする処理も大変なのでこのまま元に戻さず粗大ゴミ行きに決定。
高かったのに残念。

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