それでも残しておけば良かったと消してから何度か思うことが多かったのでMacでダビングをしてみることにしました。
Macという環境なので高画質であれこれする手段はあきらめて、テレビに付いているアナログダビング出力を利用してみます。
環境
液晶TV 東芝REGZA 26RE1
初代MacPro Mac OS X 10.6.8
BlackMagic Intensity Pro ドライバVer 9.5.3
BlackMagic MediaExpress2
QuickTime7 Pro
FinalCut Express4
アナログダビング出力ってどういうものなんだろう?
マニュアルを見ると、録画した地デジの映像をTVの外部出力端子からアナログ出力し、他のレコーダーに接続して録画する機能だそうです。
TVに対応したレコーダーならば地デジの映像をコピー制御情報に基づいて無劣化コピーをすることが出来ますが、対応していない機器や旧式(アナログ放送時代の録画機器)で録画をしたいときに使う出力みたいです。
画質は480iの720×486ピクセルのSD画質に落とされて出力されます。
出力端子はコンポジット端子(映像:黄、音声:赤・白)です。
Macでキャプチャしてみる
Intensity PrpのBreakoutケーブルの入出力端子に接続するときは、TVからの映像信号端子はY INに接続し、音声はAnalog IN(LR)へ接続します。
接続図(BlackMagicのサイトより) |
Intensity Proの環境設定は、
入力設定をComposite(Y in)&Analog RCA Audioを選択します。
NTSCのビデオセットアップは0.0 IRE(日本での使用)にしておいて、アップコンバートやダウンコンバートの設定は無しにします。
キャプチャソフト(MediaExpress2)の設定は、
Project Video formatはNTSCにします。
Capture File formatは今回キャプチャの映像画質が元から良くないので無圧縮8ビットでキャプチャしました。
Use Anamorphic SD 16:9にチェックを入れておきます。
これにチェックを入れないと、映像プレビューが4:3で表示されてしまいます。
キャプチャした映像をQuickTimeで開いてみる
サンプルで録画した映像は、境界の彼方の第一話です。
アナログダビング出力では480iになってしまうため、16:9の映像も4:3で録画されます。
QuickTimeで映像情報を見てみます。
映像サイズはSD画質になってしまうので720×486ピクセルになっています。
QuickTimeでそのままサイズ編集し書き出しを行うならCommand+Jでビデオトラックのプロパティを開き、ビデオトラックを選択後ビジュアル設定で、アスペクト比を保持のチェックを外す。調整後のサイズを853×480に変更すると丁度良くなります。
デインターレースにチェックを入れれば、書き出し前の映像が見やすくなります。
HDサイズに拡大も可能ですが、元映像が良くないので拡大しすぎると映像が荒くてMac上で見るには適切ではありません。NTSCの16:9サイズと同等のサイズにするのが一番見やすくていいんじゃないかと思います。853×480というサイズが、NTSC の16:9のサイズでのピクセルなのでこれに合わせました。
他の映像編集ソフトを使う場合は、キャプチャ後の映像はQuickTimeで編集せずに使用する映像編集ソフトで調整して下さい。
両方で編集してしまうと、自分がいろいろと試行していた際に書き出し後の映像が圧縮による劣化以上に画質が落ちてしまいました。
キャプチャ映像をQuickTimeで編集せずに、FinalCut Express4で編集・書き出しを行った映像の静止画です。
編集は
・アスペクト比の調整
・位置調整
・サイズ調整
・ビデオフィルタの使用は無し。
書き出し設定は、
・H264
・キーフレーム全て
・ビットレート自動
・レンダリング 最高画質、複数回レンダリング
・フレームレート変更無し
・映像サイズ NTSC 720×480 16:9
・デインターレース処理有効
で書き出しています。
使ってみた感想
元画質やBlu-rayには当然劣りますが、予想していた程酷い画質ではなかったのでHDDを圧迫せずに保存するには丁度良いかもしれません。
個人的にはバンダイチャネルの動画と同じくらいのレベルだと思います。
ダビング中はテレビも使えなくなるし作業時はTVとMacに付きっきりになるので、毎話ごとに作業するよりも取り溜めて一気に作業した方がよさそう。
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