2014-12-31

Void Linuxを仮想環境にインストールしてみる

前回はライブ起動でちょっと触っただけですが、今回は仮想環境にインストールしてみたいと思います。

仮想環境:VMware Player 6.0.4(Linux 32bit版)

仮想ハード構成
EFI有効
CPU数 :4 (ホストOSのCPUはIntel Xeon E5150 2.66GHzが2個)
メモリ:2GB
HDD:50GB(SCSI)
CD/DVDドライブ:ATA
Ethernet:ブリッジ、IPアドレスはルーターのDHCP機能での割り当て
サウンド:自動
プリンタ:なし
USB:2.0

VMware Playerで作成するゲストOSの環境は標準でBIOSですが、設定ファイルを書き換えることでEFIを利用することが出来ますが、説明は省略。
ネットでちょっと調べれば出てきます。


ライブ起動用のISOイメージをドライブに設定して起動します。


前回と同じなので省略。
rootでログインしたらキーボードの設定がusなのでJISキーボードに変更します。

loadkeys jp106

インストーラを起動します。

void-installer


Welcome画面が表示されます。
このままOKで次へ


設定は一部を除き上から順番にこなしていきます。
設定を行うと選択カーソルが次の項目へ勝手に移動してくれるので、気づかずに自身でカーソル操作して設定を飛ばしてしまう可能性があるので注意して下さい。

キーボードの設定



自分の使っているキーボードの配列を設定します。
Macのキー配列用の設定もありますが、JIS配列の設定はありませんでした。
自分はRealforce106を使っているのでjp106を選択。

ネットワーク機器の設定



ライブ起動でEthernetが認識していれば、ここに機器の名前が表示されます。
選択してOKで次へ

IPアドレスの設定



DHCPを利用するか聞かれるのでDHCPを利用するならばyes、手動でIPアドレスを設定するならばnoを選択します。



手動IPアドレス設定画面です。
今回は使いませんでしたが、IPアドレス、ゲートウェイ、プライマリDNS、セカンダリDNSの設定だけなので難しくありません。ネットマスクの項目がないので自動で設定してくれるようです。


設定がちゃんとできたらこのメッセージが表示されます。
次に進みます。

インストールするパッケージの入手先設定



ローカルのISOイメージから入手するか、公式のリモートリポジトリから入手するかを選択できます。
通常はNerworkを選択します。

ホスト名の設定



お好みのホスト名を付けて下さい。

システムロケールの設定



日本人なのでついja_JP.UTF-8を選択してしまいがちですが、Void Linuxの基本はCLIです。
ロケールを日本にすると日本語で表示される部分が文字化けを起こしてしまい読めなくなるのでここは英語のままにします。
en_US.UTF-8を選択します。

タイムゾーンの設定



Asia/Tokyoを選択します。

rootパスワードの設定



rootのパスワードを設定して下さい。
入力欄にはキーボードから入力しても何も表示されませんがちゃんとキーの入力は受け付けています。
確認の為の再入力もあります。

ブートローダーのインストール先設定



Void Linuxではブートローダーのインストール先がHDDの先頭にしか設定できません。
※パーティションが設定されているHDDをインストールで使っても同じでした。
他のOSとのマルチブートをさせる場合は注意が必要です。

パーティションの設定

void-installerでのパーティション設定は簡易設定になります。簡易とは言ってもインストールに必要な基本的な事はできるので困らないと思います。

自身で詳細な設定を行いたい場合は、void-installerを終了してpartedを使って設定するよう公式ドキュメントに書かれています。


設定するHDDを選択します。


パーティションの設定方法に関する注意書が表示されます。
BOISシステムの場合は先頭に1MBの空きが必要になります。
EFIシステムの場合は先頭にVFAT(FAT32)でフォーマットされた最低100MBのパーティションが必要です。


パーティションマップの選択画面です。
通常はGPTを選びます。
DOSを選択するとMBRになると思われます。


パーティションの設定画面です。
今回は
/sda1 100MB EFI System
/sda2 2GB Linux Swap
/sda3 37.9GB Linux Filesystem
/sda3 10GB Linux Filesystem
に設定しました。

設定が終わったら必ずwriteを選択して設定を保存します。

ディスクのフォーマット設定



各パーティションのフォーマット設定を行います。
各パーティションを選択後、フォーマットタイプを選択すると次の項目でマウントポイントの設定画面になります。
今回は
/sda1 vfat (/boot/efi)
/sda2 Swap
/sda3 ext4 (/)
/sda4 ext4 (/home)
に設定しました。
設定を行ってもパーティションリストの表示は変わらないようですが、ちゃんと設定されています。
※ここの表示は既にパーティションとファイルシステムのフォーマットを行っているHDDで表示されます。

インストールの最終確認



インストール開始前の最終確認画面です。
新しいファイルシステムを設定したパーティションは初期化されるので設定を見直したい場合はNoで前の画面に戻って設定を変更しましょう。
問題なければYesを選択します。

インストール開始



前の項目でYesを選択すると
・ディスクのフォーマット
・オンラインリポジトリから最新のパッケージリストを入手
(ソースパッケージをNetworkに設定した場合のみ行われると思います)
・パッケージのダウンロードとインストール
の順で行われます。

Void Linuxは最小構成でインストールされるのでインストール完了までにそれほど時間はかかりません。


インストールが完了すると、インストールしたパッケージ数などの報告とちょっとした設定を行い上記画面になります。

再起動を行えばインストールが完了します。


再起動するとgrubのOS選択画面になります。
背景に画像がありちょっとカッコイイ…


起動が完了すると…
まあテキストベースなのでぱっとしませんが正常に起動出来ました。


インストール自体は専用のインストーラがあり簡単に行えます。
パーティションの設定をより細かく行いたい場合やLVMを利用するにはインストーラだけでは出来ないので公式のドキュメントを参考に手動で設定していく必要があります。


インストールは上手く行ったのですが、これからどう使っていくか全く考えていません…
とりあえず仮想環境をバックアップしてすぐに戻せるようにしてからいろいろいじってみて様子を見てみようと思います。

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