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2016-03-28

LinuxとAndroid-x86のマルチブート

Android-x86ではLinuxのkernelとGRUBを使ってブートしているので簡単にLinuxとマルチブートできると思っていたのですが、インストールされたAndroidのディレクトリツリーは特殊な為Linuxのupdate-grubコマンドを使っても自動検出はされません。

LinuxのGRUBでAndroid-x86を起動する場合の方法
まずLinuxを通常起動させます。

次にGRUBで他のOSを検出する際に使われているシェルスクリプトを編集します。
エディタで/etc/grub.d/40_customを編集します。
menuentry 'Android-x86 4.4-r5' {
    set root='hd0,gpt4'
    linux /android-4.4-r5/kernel quiet root=/dev/ram0 androidboot.hardware=android_x86
    initrd /android-4.4-r5/initrd.img
}
set rootで指定するAndroid-x86がインストールされたパーティションは環境によって変化するので参考にされる方は要注意。
androidboot.hardwareの値はインストールする機器によって変える必要があるみたいですがよくわかりません。

ファイルを保存したらgrub.cfgのアップデートを行います。
# update-grub
これでPC内のOSを再スキャンし、先ほど記述した内容がgrub.cfgに追加されます。

動作確認するためにLinuxを再起動させましょう。
GRUBメニューに先ほど記述した項目名が追加されていれば成功です。
選択して無事にAndroid-x86が起動するか確認してみましょう。


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2016-03-26

Android-x86の初期設定

前回の記事で無事にインストールが完了したので起動させて初期設定を行います。

GRUBブートローダが起動しメニューが表示されます。
Linux使っている人ならお馴染みの画面です。
一番上のAndroid-x86 4.4-r5を選択して起動させます。


Androidのロゴが出て起動を始めます。少し時間がかかります。


ようこそ画面になるので一覧から日本語を選択して右矢印のボタンをクリックします。


 Wi-Fiの設定ですが、VirtualBoxにはないのでスキップします。


Googleアカウントの設定です。Googleプレイストアではアカウントが必須になります。
アカウントを持っている人は「はい」を選択してアカウントを登録しておきます。
これから行う日本語キーボードへの対応でもストアは利用するのでアカウントを持っていない場合は作成しましょう。


位置情報の利用はGPSがないのでチェックは外して下さい。
GPSがなくてもIPアドレスでわかる位置情報は利用されます。


日付と時刻は日本語にしていれば勝手に設定されるのでそのまま次へ進みます。


タブレットの所有者名を設定します。
未入力で次へ進んで構いません。


これでホーム画面まで来ました。
この状態ですとキーボードの設定が英語キーボードなのと日本語入力が出来ないのでアプリをインストールします。


ホーム画面からPlayストアをクリック(タップ)してアプリを起動させます。


検索バーに「nihongo」と入力すると、Google日本語入力の検索候補が出るので選択します。


インストールします。


インストールが完了したら一旦ホーム画面へ戻り、設定のアイコンをクリック(タップ)して設定画面を表示させます。
ユーザー設定の「言語と入力」をクリック(タップ)します。


キーボードと入力方法の項目のデフォルトをクリック(タップ)すると、入力方法の選択ウインドウが表示されるので日本語(Google日本語入力)を選択します。


物理キーボードからAT Translated Set 2 Keyboardをクリック(タップ)するとキーボードレイアウトの選択ウインドウが出るので一覧から日本語を選択します。

これでJIS配列のキーボードの利用と日本語入力が出来るようになりました。
ホーム画面のNotesアプリなどで正常に設定されているか確認してみましょう。


グラフィックドライバ

この時点でOpenGLのドライバが入っていません。
インストールする方法があるんでしょうが、現時点ではわからず。
これの影響なのか、一部のアプリは正常に動作せずにクラッシュします。
(ChromeとFirefoxは使えませんでした)


画面解像度の変更

デフォルトだと画面解像度は800x600になっていますが、起動時にオプションを設定すると解像度を変更できます。

GRUBメニューで起動リストの一番上(通常起動用の項目)を選択した状態でEキーを押します。
起動オプションの編集ができるようになるので、1行目を選択した状態で更にEキーを押します。

元から設定されている内容の後にスペースで間を開けて
UVESA_MODE=解像度
と入力します。解像度の値は1024x768というように、横の解像度x(小文字のエックス)縦の解像度で入力して下さい。
入力が終わったらエンターキーを押して前の画面に戻ります。

戻ったらキーボードのBキーを押して起動すると指定した解像度に変更されて起動されるはずです。


スリープ

初期設定では10分間何もしないとスリープします。
スリープになるとキーボードからの入力をしても解除されません。
VirtualBoxでは仮想マシンメニューからACPIシャットダウンを選択するとスリープが解除されます。
仮想環境では必要ない機能なのでOFFにしておきましょう。


電源OFFの方法

VirtualBoxならばそのままアプリの状態を保存してしまえば次回もそのままの状態で起動できますが、
実機にインストールした場合は電源がOFFに出来ないと不便です。
電源操作をするには上部中心より右辺りから下にスワイプするとメニューが表示されるのでそこから電源をOFFに出来ます。



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2016-03-25

Android-x86をインストールしてみる

Distrowatchのサイトを眺めていたら、Android-x86というOSを発見しました。
どうやらAndroidをPCにインストール出来るようにしたものらしいです。

http://www.android-x86.org/

モバイル向けのOSだからポインタが表示されずに使えないんじゃない?
って思っていたのですが、ソフトウェアでポインタが表示されるので特に問題無いみたいです。

ダウンロードページから安定版のバージョン4.4-r5をダウンロードします。
ダウンロードページから別のサイトに飛ばされます。
ここには最新のTestバージョンなどもあるので間違えないように。

ISOイメージを入手したらインストールします。

VirtualBoxにインストールしますが、ちょっと特殊なOSなので設定を細かく指定します。
VirtualBoxのバージョンは5の最新版です。









スペックは敢えてしょぼくしてみました。
設定したら起動します。

ライブCDイメージなのでそのまま試用出来ますが、今回はいきなりインストールします。
一番下の項目のInstllationを選択します。


どこにAndroid-x86をインストールするか聞かれます。
ここでそのままsda(仮想HDD)を選択するとこの後の設定で処理が止まるので、Create/Modify partitionsを選択します。


GPTパーティションを使うかを聞かれるのでYesを選択します。


Linuxのインストールでよく見るお馴染みのパーティション設定画面になるので、Newを選択します。


1番目のパーティションの先頭セクタを聞かれますので何も入力せずにエンターキーを押して次に進みます。
その後パーティションのサイズをどうするか聞かれるので1Mと入力してエンターキーを押します。


パーティションのタイプを聞かれるのでコードを入力します。
この1MのパーティションはBIOSを使った起動に利用するのでコードをef02に指定します。
パーティションの名前を入力する状態になったらbios-bootとでも入力しておいてください。
(未入力でもOKです)


ここまででこのような状態になります。
先頭の番号が付いていない容量は何もせずにそのままにして、残りの空きをすべてAndroid用に割り当てます。


全部設定するとこのようになります。
Writeを選択し、設定した内容を書き込みます。
書き込みが完了したらQuitで終了します。


インストーラに戻りました。先ほどのパーティション設定で2つに分けたのでsda1とsda2のパーティションができています。
Android-x86をインストールするパーティションはsda2を選択します。


インストール先のパーティションをフォーマットします。
どのファイルシステムを使うか聞かれるのでext3を選択します。


フォーマットすることによりパーティションのデータがすべて削除されると注意が出ます。
そのままYesを選択します。
フォーマットはあっという間に終わります。


Linuxでお馴染みのGRUBブートローダーをインストールするか聞かれるのでYesを選択します。


次にEFI bootに対応したGRUBをインストールするか聞かれるのでSkipを選択します。


AndroidのSystemディレクトリを読み書き可能にするか設定します。
この設定はデバッグ目的で使用するのでNoを選択します。


インストールが完了しました。
そのまま起動も出来ますが、一旦Rebootを選択して再起動させます。

再起動するとまたライブCDのブートメニューが表示されるので、ゲストOSのウインドウを閉じて強制的にOSを終了させます。
シャットダウンしたら仮想環境の設定でライブCDイメージをアンマウントして設定を保存します。

これで終了です。

Android-x86のOS初起動は次回にします・・・


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